2017/02/09更新
日本酒は低糖質ではない!でも糖質ゼロ0の日本酒なら適量OK
糖質制限中でも糖質がほとんど含まれていないお酒であれば飲んでもOKですが、日本酒はどうでしょうか?ここでは、日本酒に含まれる糖質量や、糖質制限中の飲酒を楽しむためのポイントを解説します。
日本酒はどのようにつくられる?
原料や製法によってお酒を分類している酒税法では、日本酒は米を原料とした醸造酒とされています。醸造とは原料を酵母の働きにより発酵させることで、日本酒の場合、米に米麹や水を加えてつくります。
日本酒は糖質高めのお酒といわれていますが、それは醸造が影響しています。日本酒の原料である米の糖度を高めるため、醸造の過程において麹を加えると米のデンプン質が糖化されます。そして、糖化された米をそのまま使うため、必然的に日本酒の糖質は高くなるのです。
蒸留酒には糖質が含まれていない
焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は、糖分が混じっているもろみのうち、アルコールの部分だけを一度気化させてから液体に戻すという製法なので、仕上がったお酒には糖分が含まれていません。日本酒と同じように米を原料としている米焼酎も、蒸留の過程で糖分が除去されるため糖質ゼロなのです。
このように、製法の違いによりお酒の糖質の含有量が異なることを知っておきましょう。
参考:蒸留酒なら糖質は0g!焼酎・ウイスキー・泡盛・ジン・ウォッカ他
日本酒に含まれる糖質量はどれくらい?
一般的な日本酒100mlに含まれる糖質量は、種類によって以下のように異なります。
- 純米酒 3.6g
- 純米吟醸酒 4.1g
- 本醸造酒 4.5g
関連:日本酒以外のアルコールの糖質量をチェックする
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純米酒は、米と米麹のみでつくった日本酒のことです。吟醸は4割以上精白した白米を使い、5〜10度程度の低温で長期間発酵させる製法のことで、特別に吟味した醸造方法であることを表しています。本醸造は、3割以上精白した白米に醸造アルコールを加えてつくります。
米の研磨度が高いほど糖質が多い
米に含まれる糖質は米の中心部にあり、外側はタンパク質で覆われているため、研磨することにより純度の高い糖質を得ることができます。そのため、米を研磨する割合が高い吟醸酒や本醸造酒は、純米酒と比べて糖質が多くなる傾向があるようです。
日本酒1合で角砂糖2個分?
純米酒の場合、1合(180m)あたりの糖質量は約6.5gです。角砂糖1個が3〜4gなので、純米酒を1合飲むことは角砂糖を2個食べるのと同じようなことといえます。米の磨き度が高い日本酒を選ぶと、さらに糖質量は多くなる可能性があります。そう考えると、日本酒の糖質量の多さがイメージしやすいのではないでしょうか。
同じ醸造酒であるビールの糖質量は100mlあたり3.1gと日本酒より少ないように思えます。しかし、ビールは大きなグラスやジョッキで飲む人が多く、例えばロング缶1本だと糖質量は15g以上(角砂糖4〜5個分)に相当します。
このように糖質量は飲酒量を踏まえて考える必要がありますが、日本酒は小さなお猪口1杯程度であれば血糖値に与える影響は少ないため、許容範囲という意見もあるようです。
「糖質ゼロ」の日本酒なら大丈夫
糖質制限中でも、ごく少量であればたまに日本酒を飲んでも良いかもしれませんが、それでは満足できない人もいるでしょう。糖質を気にせず日本酒を楽しみたい人は、「糖質ゼロ」と表示されているタイプがおすすめです。
糖質ゼロといっても、100mlあたりの糖質量が0.5g未満であれば表示が認められているため、実質的には微量の糖質が含まれています。しかし、普通の純米酒と比べると糖質量は1,000分の1程度なので、同じ量を飲むなら糖質ゼロのタイプを選ぶ方が安心ではないでしょうか。
糖質ゼロの日本酒はあまり美味しくないイメージがありますが、旨味を高める技術の発達により、最近のものは味にこだわる人からの人気も高まっているようです。糖質制限中は何かと我慢を強いられることが多いですが、糖質がカットされた商品が増えているため、うまく取り入れましょう。
日本酒以外の醸造酒に関する記事を紹介
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