薄力粉の糖質はどのくらい？低い高い？カロリーは？

ケーキや天ぷらなどを作るときに使われることの多い薄力粉ですが、その薄力粉がどのようなものなのかきちんと把握している人は少ないかもしれません。小麦粉の一種だから高糖質ということは分かっていても、正確な糖質量は分からないという人も多いはず。ここではそんな薄力粉の糖質量とカロリーについて、糖質制限とカロリー制限の両面から説明します。

薄力粉は高糖質！糖質制限ではNG食材

小麦粉は、含まれるタンパク質の量の違いによって、いくつかの種類に分類することができます。薄力粉はその中でもタンパク質の割合が8.5％以下のもので、粒がとても細かいという特徴があります。また、その中でも配分の割合が0.4％のものを1等粉、0.5％前後のものを2等粉と呼びます。

それぞれの糖質は下記のようになります。

2等の薄力粉のほうがやや糖質は少なめですが、ほとんど誤差の範囲内です。明らかに糖質が多く含まれているため、糖質制限ではもちろんNG食材のひとつです。呼び名は変わっても、小麦粉であることには変わりませんので、当然の結果です。

ただし、薄力粉を主成分にしたケーキはNGだとしても、薄力粉を衣にした天ぷらとなると、必ずしもNGとなるわけではありません。例えば海老の天ぷらの場合は1尾あたりの糖質量は、約1.5gです。5尾食べても10kgを超えません。

薄力粉を大量に使った料理やお菓子はもちろんNGなのですが、天ぷらのように少量しか使わないというケースでは、特に問題がないということもあります。

薄力粉のカロリーはやや高め！カロリー制限でも要注意

薄力粉は高糖質で、調理方法によってはOKでも基本的にはNG食材だということは分かってもらえたかと思います。それでは、カロリーの面から考えたときに、薄力粉はOK食材になるのか、それともNG食材になるのかどちらでしょう。

• 薄力粉1等（100g）：367kcal
• 薄力粉2等（100g）：368kcal

上記が薄力粉のカロリーです。1等でも2等でも変わらず、カロリーはやや高めです。薄力粉を大量に使うお菓子やお好み焼きなどの粉モノは、食べ過ぎるとカロリーオーバーしてしまいますので注意してください。

ちなみに薄力粉100gで、お好み焼き2枚作れますので、この程度であればカロリー制限の1食の食事として、特に問題はありません。ただし、具材の量や使用する油の量によって1枚あたりのカロリーは大きく変わります。薄力粉100g分だから大丈夫だと安易に決めつけずに、きちんと調理後のカロリーもチェックしましょう。

糖質制限で薄力粉を使用するときの注意点

糖質制限で薄力粉を使用するときは、まず使用する量を気にしましょう。スタンダードな糖質制限をしているときの、1食で摂取していい糖質量は40gまでです。他に糖質源がない場合に使っていい薄力粉の量は54.6gです。少なくともこの値を超えないように注意しましょう。

大量に薄力粉を使う料理は避けなくてはいけませんが、天ぷらのような衣に少しだけ薄力粉が含まれているという場合には、その糖質はほとんど考えなくてもかまいません。むしろ、何の食材を天ぷらにするのかが重要です。

いくら天ぷら衣の糖質を気にしなくてもいいとはいえ、イモ類のような糖質が高い食材は、出来上がったときの糖質が高くなります。糖質制限にこだわるのであれば、魚介類と青い野菜を中心とした天ぷらを選びましょう。

また糖質制限にこだわりたい場合は、大豆粉やおから粉を薄力粉の代わりに使用しましょう。そうすることで糖質の量を大幅に減らすことができます。ただし、代用品を使うには慣れが必要です。インターネットで掲載されている代用品のレシピを参考に、自分なりのアレンジを加えて使ってみましょう。

薄力粉そのものがNGでも、このような代用品でなんとかなってしまうことが、糖質制限の魅力でもあります。大量に薄力粉を使う場合は、大豆粉やおから粉を上手に活用して、楽しく糖質制限を続けましょう。

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