2017/02/09更新
ビールの糖質は高め!糖質ゼロ0や糖質オフなら適量OK?
数あるお酒の中でもビールは糖質が多い方なので、糖質制限中は飲まない方が良いといわれています。でも最近は「糖質ゼロ」や「糖質オフ」のビールが増え、糖質を気にせずお酒を楽しみたい人に人気がありますが、実際のところ糖質制限に適しているのでしょうか?ここでは、ビールに含まれる糖質量について解説します。
缶ビール1缶に角砂糖3個分の糖質!
日本人にとって最もポピュラーなお酒といえるビールには、100mlあたり約3gと多くの糖質が含まれているため、ダイエットの大敵とされています。角砂糖1個分が3〜4gなので、350mlの缶ビールを1本飲むことは角砂糖を3個くらい食べるようなものなのです。
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ビールのカロリーは低いけれど・・・
お酒を選ぶ時にカロリーを気にする人も多いと思いますが、実はアルコールは優先的に排泄にまわされ体内には吸収されにくいため、アルコール度数が高く高カロリーのお酒を飲んでもあまり太らないと考えられています。
ビールのアルコール度数は5度程度でカロリーも比較的低いですが、ビールのカロリーのうち約1/3が糖質なので、多く摂取すると脂肪に変わってしまうのです。ちなみに、ウイスキーや焼酎はアルコール度数が30〜40度と高く、カロリーはビールの約5倍ありますが、糖質は含まれていないためカロリーが高くても脂肪になりません。
このように、ビールはカロリーが低めでも糖質が多いため、飲めば飲むほど脂肪として蓄積される可能性が高まります。
糖質ゼロ・糖質オフの表示の意味は?
近年は健康意識の高まりを受け、「糖質ゼロ」や「糖質オフ」のビールが増えています。ネーミングのイメージからすると、糖質制限中の人が飲んでも大丈夫な印象がありますが、実際はどうなのでしょうか。
糖質ゼロ・オフの基準値
糖質オフや糖質ゼロなどの表示の基準は、以下のように法律によってルールが決められています。
- 糖質ゼロ:100mlあたりの糖質量が0.5g未満
- 糖質オフ:100mlあたりの糖質量が2.5g以下
また、「糖質○%オフ」という場合は、「当社製品(商品名)に比べて糖質50%オフ」のように、どのビールと比較して糖質が少ないのかを明記することと、糖質量の差が100mlあたり2.5g以上であることが条件となっています。
糖質0gというわけではない
つまり、糖質ゼロと書いてあっても、0gとは限らず微量の糖質が含まれている可能性があるのです。糖質オフは糖質ゼロより基準が緩いため、思ったより糖質が多く含まれているという印象を持つ人もいるのではないでしょうか。
このように、糖質が含まれていない印象を受ける表示でも、実際はわずかに含まれているものが多いのです。「糖質ゼロだからたくさん飲んでも大丈夫!」と勘違いして毎日のように何杯も飲んでいると、糖質は少しずつ蓄積されるので適量の摂取にとどめましょう。
糖質が少ないビールでも飲酒は控えめに
厚生労働省が公表している「健康日本21」では、1日あたりの節度ある適切な飲酒量が示されています。
これによると、純アルコール量が20g程度に達する量が適正量の目安とされており、一般的なビールは543mlとなっています。543mlというのは、市販されている缶ビールのロング缶1本分か、中ジョッキ約1杯程度ということです。
しかし、この適正量はあくまでも平均値であり、すべての人に共通するものではないので、糖質制限中の人はできる限り少ない量にとどめた方が良いでしょう。また、糖質ゼロや糖質オフのビールには、甘みや酸味などの味を調整するためにさまざまな合成甘味料や添加物が配合されているという点も知っておきましょう。
糖質制限中のビールは基本的にNGですが、どうしても飲みたい場合は糖質ゼロや糖質オフのビールをたしなむ程度に楽しみましょう。
糖の吸収を抑えるビールテイスト飲料
お酒が飲めなくてもみんなと乾杯したい人や、車を運転する人に重宝しているノンアルコールのビールテイスト飲料が多数販売されていますが、その中に糖質の吸収を穏やかにしてくれるという、糖質制限ダイエットをしている人にとって嬉しい商品があります。
もともとノンアルコールビールはアルコール0%なだけでなく、カロリー0、プリン体0、糖類・糖質0といった健康に配慮した商品が多数ありましたが、糖質の吸収を穏やかにすると言われる難消化性デキストリンを配合した商品なら、食後の血糖値の上昇を抑えてくれるというのです。
トクホ(特定保健用食品)を取得した商品もありますし、恐らく今後も新商品が続々登場するでしょうから、たまにはそういったノンアルコールビールを活用してみてもいいのかもしれませんね。ノンアルコールビールならアルコールを摂取し過ぎる心配も不要ですから、二日酔いもありませんし肝臓も安心ですね。
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