2017/04/06更新
糖質「ゼロ」と「オフ」の違い
糖質制限ダイエットをしていると、「糖質ゼロ」や「糖質オフ」と表示されている商品を手にする機会が多くなると思います。スーパーやコンビニでも、ついこういった商品に目が行ってしまいますよね?
でも…糖質ゼロという表示や糖質オフという表示が、一体どんな意味なのか?本当に低糖質なのか?はっきりわかっていないという人も多いのではないでしょうか?
栄養に関する表示について、国内では非常に細かいルールが設けられていますから、企業が好き勝手に「糖質ゼロ」「糖質オフ」と自由に記載できるわけではありません。そこで、ここでは糖質ゼロ・糖質オフの違いについて詳しくご説明したいと思います。糖質制限ダイエットをするうえで、これはかなり重要なことですから、じっくり読んでしっかり覚えてくださいね!
「糖質ゼロ」と「糖質オフ」の違い
「糖質ゼロ」と「糖質オフ」の商品。どちらも糖質が少ないということはわかっていることだと思いますが、実は糖質ゼロと糖質オフは異なる意味合いを持っています。
【糖質の量】
糖質ゼロ < 糖質オフ
上記のように、基本的に糖質ゼロと記載されている商品は、糖質オフと記載されている商品よりも糖質が少なくなります。詳しくはこの後じっくりご説明したいと思いますが、もし迷ったら糖質ゼロを選んだ方が糖質が少ないということを、まずは頭に入れておきましょう。
「糖質ゼロ」は本当にゼロ?
ここからは「糖質ゼロ」という表示について解説していきたいと思います。
糖質ゼロと表示されている商品ですが、これは糖質が全く含まれていないというわけではないのです。糖質ゼロの表示に関しては、以下のようなルールが設けられています。
【糖質ゼロと記載できる商品とは?】
- 食品100g(飲料100ml)あたり糖質0.5g未満
上記の基準を満たしていれば、糖質ゼロと表示することができるのです。したがって、糖質ゼロと記載されている商品でも、物によって0.5g未満の糖質が含まれている可能性があるのです。
ただし、100gあたり糖質0.5g未満ですから、糖質ゼロの商品が低糖質であることに違いはないでしょう。もちろん本当に糖質が0gの可能性もあります。ちなみにこの基準を満たす商品は「ゼロ」の他にも「無」「ノン」「レス」といった表示が可能です。
「糖質オフ」は本当に低糖質?
今度は「糖質オフ」という表示について解説したいと思います。糖質オフはどういった商品なのでしょうか?本当に低糖質なのでしょうか?
糖質オフの商品について
「糖質オフ」と記載するためには、以下のような基準が設けられています。
【糖質オフと記載できる商品とは?】
- 食品100gあたり糖質5g以下
- 飲料100mlあたり糖質2.5g以下
糖質オフと記載できる商品は、食品と飲料で数字が異なります。食品なら100gあたり糖質5g以下、飲料なら100mlあたり糖質2.5g以下であれば糖質オフと記載できます。
したがって、糖質オフの商品でも食品100gあたり5gまでの糖質が含まれている可能性があるので少し注意が必要です。200g、300gと一度に摂取してしまうと、糖質の摂取量も多くなってしまう可能性があるでしょう。
ちなみに糖質オフと記載できる基準を満たしている場合、「低」「カット」「ひかえめ」「少」「ライト」といった記載も可能です。
糖質〇%オフの商品について
「糖質オフ」と記載されている商品以外に「糖質〇%オフ」と記載されている商品もありますよね?
こういった商品については「自社従来品○○に比べ」「日本食品標準成分表 2015年版 ○○との比較」といった比較対象があるはずです。
「糖質〇%オフ」と記載するためには比較対象を明確にしたうえで、比較対象との糖質の差が、食品なら100gあたり5g以上、飲料なら100mlあたり2.5g以上でなければいけません。
例1:
- 新商品A=100gあたり糖質6g
- 従来商品B=100gあたり糖質12g
※ 2商品の糖質の差が5g以上かつ半分なので、新商品Aは「糖質50%オフ(従来商品Bとの比較)」と表示可能
例2:
- 新商品A=100gあたり糖質4g
- 従来商品B=100gあたり糖質8g
※ 2商品の糖質の差が5g未満なので糖質は半分でも「糖質50%オフ」と表示できない
したがって、比較対象の商品の糖質量によっては、糖質〇%オフでも結構な糖質量が含まれる可能性があるので、しっかりと栄養成分表示をチェックするようにしてください。
しかしながら、基本的に従来商品よりも低糖質なのですから、糖質制限ダイエット中も活用できる商品と言えるでしょう。
糖質ゼロ | 糖質オフ | 糖質〇%オフ | |
---|---|---|---|
糖質の少なさ | 〇 | △ | △ |
糖質量 | 100gあたり0.5g未満 | 100gあたり5g以下(飲料の場合は100mlあたり2.5g以下) | 比較対象と比べて〇%低糖質 |
備考 | 「無」「ノン」「レス」の表示も可 | 「低」「カット」「ひかえめ」「ライト」の表示も可 | 比較対象との糖質の差が100gあたり5g以上(飲料は100mlあたり2.5g以上)でなければ表示できない |
糖質と糖類の違いについて
ところで糖質と似ているものに「糖類」がありますが、糖類がなにを指しているかおわかりでしょうか?糖質と糖類は似ていますが、実は指しているものが異なります。
- 糖質→多糖類、糖アルコール、合成甘味料、糖類
- 糖類→単糖類、二糖類
糖の種類 | |
---|---|
多糖類 | でんぷん・デキストリン・オリゴ糖など |
糖アルコール | エリスリトール・キシリトール・マルチトールなど |
合成甘味料 | アセスルファムK・スクラロースなど |
単糖類 | ぶどう糖、果糖 |
二糖類 | 砂糖(ショ糖、スクロース)、乳糖、麦芽糖 |
糖質は“糖類を含む複数の糖の総称”です。一方、糖類は糖質の一種で、“単糖類と二糖類”の総称です。したがって「糖類ゼロ」と表示されている商品には、砂糖やぶどう糖などは含まれていませんが(正確には、100gあたり糖類が0.5g未満含まれている場合があります)、他の糖質が含まれる可能性があるのですね。
一度にいろいろと言われるとこんがらがってしまうかもしれませんが、糖質に関する表示はいろいろとルールがあり、どう記載されているかによってその商品に含まれている糖質量が異なるのです。基本的にどんな商品にも栄養成分表示が記載されているので、「糖質ゼロ」「糖質オフ」といった表示と併せてチェックしてみると良いでしょう。
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