2017/02/03更新
トクホのお茶の効果は?6タイプの特徴の比較とおすすめの飲み方
さまざまなトクホ(特定保健用食品)商品を見かけるようになりましたが、特にお茶に関しては、驚くほどたくさんのトクホ商品がありますよね。
期待できる効果はさまざまですが、ダイエット効果が期待できるトクホのお茶は非常に多く、特に糖質や脂肪にアプローチするような商品が多い印象がありますね。
そんなトクホのお茶について詳しくまとめてみました。あなたもトクホのお茶の種類や特徴を知って、ぜひ賢く活用してみてはいかがでしょうか?
目次
トクホのお茶とは?
みなさん「トクホ」と言っていますが、トクホマークが付いている商品がどんなものか正しく理解しているでしょうか。「健康に良い商品?」「効果を表示してもいい商品?」「何かの基準をクリアした商品?」など、いろいろと思いつくかもしれませんが、トクホとはこんな商品のことなのです。
【トクホ=特定保健用食品】
有効性や安全性に関して科学的な根拠を示し、国の審査を受け消費者庁長官の許可を受けた食品のこと。トクホとして許可された商品には、トクホマークが表示されています。トクホは1991年に栄養改善法で法制化されました。
トクホのお茶には、摂取することによって期待できる特定の保健効果がしっかりと表示してあるので、消費者にとって“わかりやすい”というメリットがあります。トクホ商品に「糖の吸収をおだやかにする」「脂肪の吸収を抑える」などと表示されているのを見たことがありませんか?これが特定の保健効果です。
糖質と脂肪の吸収を抑えるトクホのお茶
糖質だけ、脂肪だけ、ではなく、糖質と脂肪の両方に働きかけるトクホのお茶がこちらです。
からだすこやか茶W(日本コカ・コーラ)
ほうじ茶をベースとし、烏龍茶や紅茶をブレンドしてスッキリとした飲み口に仕上げたからだすこやか茶W(ダブル)。350mlに難消化性デキストリンを5.0g配合し、食事の糖質や脂肪の吸収を抑えます。実験によると、食後30分後の血糖値上昇を20%ほど、食後4時間後の血中中性脂肪の上昇を15%ほど抑える効果が見られたということですから、これは期待大ですね。
からだすこやか茶Wを飲んだ口コミ感想
ホームページを見てみると“烏龍茶と紅茶をブレンド”とありますが、香りはやや烏龍茶寄りに感じられました。嗅ぎ慣れたお茶の香りがします。飲んでみるとまさに烏龍茶と紅茶の中間のような味わいで、かなりスッキリしています。この味、特に女性は好きな味かもしれませんね。
小さい350mlのペットボトル1本に難消化性デキストリン5g配合。ラベルに“食事ごとに1本、1日3本を目安に”とありますが、350mlを1食で飲むのは人によってちょっとキツイかな…とも思いました。ただ、食事の前から少しずつ飲みはじめ、食事中にも、と時間をかければ無理なことではないでしょう。小さいペットボトルは携帯しやすいのでその点は好印象です。
食事と一緒に十六茶W(アサヒ)
お馴染み十六茶から登場した食事と一緒に十六茶W(ダブル)。ペットボトル1本500mlあたり難消化性デキストリンが5.0g配合されていて、食事から摂る糖質と脂肪の吸収をおだやかにしてくれます。ダブルでアプローチするトクホのお茶では初めてのノンカフェインで、苦味や渋味を抑えているのもポイントです。
食事と一緒に十六茶Wを飲んだ口コミ感想
ノーマル商品の十六茶とほとんど変わらない味わいで、ほどよい香ばしさと後味の良さを感じます。カフェインゼロなのも嬉しいですね。商品名に「食事と一緒に」とあるように、食事の際に飲むことで配合された難消化性デキストリンが糖と脂肪の吸収にアプローチしてくれるのですが、どんな食事とも相性が良い味だと思いました。
1本で難消化性デキストリン10g配合。1回250mlが目安量ということですから、500mlのペットボトル半分が1回分です。250mlくらいなら食事の際に難なく飲めますよね?この配慮はとてもありがたいですね。
参考:十六茶Wの口コミ評判!食事と一緒に飲んで期待できるダブルの効果は?
糖質と脂肪の吸収を抑える機能性表示食品のお茶
トクホ商品ではありませんが、機能性表示食品のなかにも、糖質と脂肪にアプローチするお茶があります。機能性表示食品は消費者庁長官が許可したものではありませんが、成分の安全性や有効性を国に示したうえで、事業者の責任のもと機能性を表示した商品のことを指しています。
大人のカロリミット はとむぎブレンド茶(ダイドー×ファンケル)
ファンケルとダイドーがコラボした「大人のカロリミット はとむぎブレンド茶」も、難消化性デキストリン配合で食事の糖や脂肪の吸収を抑える効果が期待できます。機能性表示食品ですが、配合している難消化性デキストリンに関してはトクホ商品と変わりません。500mlに難消化性デキストリンを5g配合、さらにギムネマ、桑の葉、ブラックジンジャーといったダイエット効果が期待できる成分を配合したお茶なのです。
ちなみに商品名にある“大人のカロリミット”はファンケルが開発したサプリメントの名前です。こちらのサプリ、知名度がかなり高いので愛用しているという人も多いと思いますが、サプリはお茶に入っているギムネマ・桑の葉といった成分に加え、キトサン、インゲン豆などのダイエット成分も配合しているのでお茶よりも効果が実感しやすいかもしれません。気になる人は試してみてはいかがでしょう。
大人のカロリミット はとむぎブレンド茶を飲んだ口コミ感想
香りは香ばしいはとむぎ茶の香りです。飲むと香ばしさだけでなく、ふんわりとした甘さを感じる、苦味の少ないお茶でした。原材料を見てみると、はとむぎだけでなく、緑茶や烏龍茶、トウモロコシも使用されていることがわかります。ふんわりとした優しい甘さはトウモロコシ茶の味なのかな、と思いました。難消化性デキストリンだけでなく、ギムネマや桑の葉エキスも配合されている点は嬉しいですね。
糖質の吸収をおだやかにするトクホのお茶
糖質の吸収をおだやかにしてくれるトクホのお茶には、いろいろな種類がありますよ。
健茶王 すっきり烏龍茶(アサヒ)
食事との相性も考え、スッキリとした風味に仕上げたのが健茶王 すっきり烏龍茶。280mlあたり難消化性デキストリンが7.3g配合されていて、食事の糖質の吸収をおだやかにし、食後血糖値の上昇を抑えてくれる効果が期待できます。2リットルペットボトルは200mlで難消化性デキストリンが7.3g摂取できるように調整されていますよ。
健茶王 香ばし緑茶(アサヒ)
健茶王の緑茶バージョンがこちら。他のラインナップ同様、280mlのペットボトルで難消化性デキストリン7.3g、2リットルペットボトルなら200mlで難消化性デキストリンが7.3g摂取できます。商品名にもあるように、香ばしい緑茶は食事との相性も抜群です。
健茶王 黒豆黒茶(アサヒ)
油っこい食事と一緒に飲まれることの多いプーアール茶と黒豆をブレンドした香ばしいお茶が健茶王 黒豆黒茶。350mlに難消化性デキストリンが7.3g配合されていて、食事の糖質の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇を抑えてくれます。プーアール茶はもともと脂肪の吸収を抑える作用が期待できると言われていますから、これは一石二鳥ですね。
緑茶習慣(伊藤園)
伊藤園から発売されているトクホのお茶がこちら。紙パックのお茶で1本200mlに難消化性デキストリン5.1gが配合されてます。難消化性デキストリンの働きにより糖質の吸収をゆるやかにしてくれるので、食後の血糖値が気になりはじめた人におすすめの緑茶です。さらにコレステロールの低下などが期待できる茶ポリフェノール180mgも配合されていますよ。
蕃爽麗茶(ヤクルト)
蕃爽麗茶はグァバ茶ポリフェノールを配合したお茶飲料です。グァバ葉ポリフェノールには消管での糖質の吸収をおだやかにすることで、食後血糖値の上昇を抑える効果が期待できると言われています。“血糖値対策飲料”ということですから、健康診断で血糖値の数字が気なっている人は試してみてはいかがでしょうか。
蕃爽麗茶を飲んだ口コミ感想
難消化性デキストリンを配合したお茶はいくつかありますが、こちらはグァバ葉ポリフェノールが血糖値を下げてくれるというトクホのお茶です。珍しい!お茶の香りは…少々クセのある香りでした。
そして一口。苦いですね。それと少々ミントのような香りがします。苦味が得意な人は問題なく飲めるのかもしれませんが、得意でない人だと結構苦いと思います。トクホ商品に茶カテキン配合のお茶もあり、それも結構苦いですが、また違ったタイプの苦さですね。飲み慣れれば苦味も気にならなくなりますが、慣れるまでは飲みにくさがあるかもしれませんね。
蕃爽麗茶 香ばし風味(ヤクルト)
グァバ茶ポリフェノール配合の蕃爽麗茶シリーズで、糖質の吸収をおだやかにしてくれるのがこちらの蕃爽麗茶 香ばし風味です。グァバ葉ポリフェノールの有効成分を残しながら焙煎することで、スッキリとした口当たりで爽やかな風味を実現。食事の味を邪魔することもありません。
トップバリュ すっきり緑茶(イオン)
高いコスパで知られるイオンのプライベートブランドのトップバリュにも、糖質に働きかけるトクホのお茶があります。500mlあたり難消化性デキストリンが5.0g配合されているので、食事から摂取する糖質の吸収を抑える効果が期待できます。シンプルですっきりとした緑茶の味わいた楽しめる、お得な価格のトップバリュ品質です。
脂肪の吸収を抑えるトクホのお茶
脂肪の吸収を抑えてくれるトクホのお茶もあります。茶カテキンや烏龍茶重合ポリフェノールを配合することによって、脂肪の吸収を阻害したり、身体に脂肪をつきにくくしたりといった効果が期待できるのです。こういったトクホのお茶は、食事の際に飲むのがおすすめですよ。
- 黒烏龍茶(サントリー)
- 黄金烏龍茶(伊藤園)
- 2つの働きカテキン緑茶(伊藤園)
- 2つの働きカテキンジャスミン茶(伊藤園)
- 2つの働き カテキン烏龍(伊藤園)
体脂肪を減らすトクホのお茶
体脂肪を減らす効果が期待できるトクホのお茶がこちら。茶カテキンや、ちょっと聞きなれないケルセチン配糖体などの成分を配合し、体脂肪にアプローチします。体脂肪を減らす作用が期待できるトクホのお茶は飲むタイミングを選びませんので、普段の飲み物として活用しましょう。
- 伊右衛門 特茶(サントリー)
- 伊右衛門 特茶 カフェインゼロ(サントリー)
- ヘルシア緑茶(花王)
- ヘルシア五穀めぐみ茶(花王)
- ヘルシアあったか緑茶(花王)
- ヘルシア緑茶すっきり(花王)
- ヘルシア紅茶(花王)
血圧が高めの人向きのトクホのお茶
若い頃は気にもならなかった血圧ですが、年齢に伴って気になる人も出てくると思います。そんな人向けのトクホのお茶がこちらです。トクホなだけでなく日本人間ドック検診協会推薦の商品、健康診断の血圧の数字が気になる人は飲んでみてくださいね。
- 胡麻麦茶(サントリー))
お腹の調子を整えるトクホのお茶
トクホのお茶によく使用される難消化性デキストリンなどを配合したお腹の調子を整えてくれるお茶は、便秘に悩む方におすすめです。現代人は食物繊維不足が心配されていますから、こういった商品はありがたいですね。
- 日田天領水食物繊維入りのお茶(日田天領水)
トクホのお茶のメリットとデメリット
さまざまな効果が期待できるトクホのお茶ですが、メリットだけでなくデメリットも理解しておいてくださいね。ここでは、メリットとデメリットについてご説明したいと思います。
トクホのお茶のメリット
- 簡単に手に入る
- 期待できる効果が一目でわかる
- ニーズに合わせて選べる
- 副作用の心配がほとんどない
スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで簡単に手に入れることができるので、「今すぐ欲しい!」といったときはとても便利だと思います。また、トクホならではの利点として、パッケージやラベルを見ただけで期待できる効果がわかり、効果がわかるからこそ自分にぴったりの商品が選びやすいというのは最大のメリットだと思います。
また、トクホ商品はあくまでも食品ですから、大きな副作用の心配がないのもメリットだと思います。ただし人によって体質に合わないこともあるので、その場合は量を調整したり別の商品を試したりしてみましょう。
デメリット
- 継続しなくてはいけない
- 劇的な効果は期待できない
- コストがかかる
- 携帯しにくい
副作用の心配が少ないということは、裏返すと即効性がないということになります。繰り返しになりますが、トクホのお茶は薬ではありませんので、劇的な効果は見込めません。ですから継続して飲むことが大切と言えるでしょう。
1本あたりの値段はそれほど高くありませんが、継続して毎日となるとある程度コストがかかってしまいます。また、最近は小さいボトルやスリムボトルが増えていますが、それでもサプリメントと比較すれば携帯しにくさを感じるかもしれませんね。
トクホのお茶はどこで買える?
トクホのお茶はスーパーやコンビニ、ドラッグストア、デパートなどで買うことができますし、商品によっては自動販売機でも買うことができます。ただ、コンビニや自動販売機定価販売なので、スーパーやドラッグストアの方が安く買えるかもしれませんね。
店頭販売以外にもネット通販で購入することもできるでしょう。ケース買いをすればかなりお得に買うこともできるでしょうから、コストダウンしたいならまとめ買いを検討してみても良いかもしれません。
トクホのお茶の飲み方
トクホのお茶はそれぞれベストな飲むタイミングがあります。まず見ていただきたいのが商品のラベルです。「糖質の吸収をおだやかに」「脂肪の吸収を抑える」などと記載されているものは、迷わず食事中に飲むようにしましょう。また、血糖値や中性脂肪の上昇を抑えるという記載のある商品も基本的に食事中でOKです。難消化性デキストリン配合の商品なら食事の直前でも良いですね。
一方「体脂肪を減らす」というような表記がある商品は、タイミングを選ばないものがほとんどです。いつでも飲んでOKですから、普段の飲み物として取り入れてみてはいかがでしょうか?ただし、体脂肪を減らす系のお茶は毎日継続することが大切なので、気が向いてたまに飲むくらいではせっかくのトクホ商品も効果は期待できません。
トクホのお茶まとめ
トクホと言っても食品ですから、それだけで大きな効果を得ることはできませんが、適切に、そして継続して摂取することで効果が実感できると思います。
ただ、デメリットでもお話ししましたが、コストがかかる、携帯しにくい、などの問題もあるので、上手に活用することを目指してみてはいかがでしょうか?例えば糖質制限ダイエットをしている人なら、糖質に注意しながら、自宅で食事をする際はトクホのお茶を飲みながら、外食やオフィスで食事をする際は糖質カットサプリを利用するなどの工夫で、ダイエットの苦労も少なくなくなることでしょう。
これからもきっと、トクホのお茶は増えてくると予想されますから今から期待が膨らみます。いろいろなトクホのお茶がありましたが、あなたならどんなお茶を選びたいですか?
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