2016/11/18更新
ユリ根は糖質制限中に食べてもOK?成分やカロリーを徹底解剖
ユリ根とはその名の通りユリ属の植物の鱗茎のこと。主に茶碗蒸しなどに使われることが多く、レストランによってはユリ根丼なども提供しているようです。今回はユリ根と糖質制限について紹介しましょう。
ユリ根の栄養成分(100gあたり) | |
---|---|
エネルギー | 125kcal |
タンパク質 | 3.8g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 28.3g |
食物繊維 | 5.6g |
糖質 | 22.7g |
ナトリウム | 1mg |
カリウム | 740mg |
ビタミンC | 9mg |
カルシウム | 10mg |
鉄 | 1mg |
ビタミンB6 | 0.12mg |
マグネシウム | 25mg |
参考:糖質制限ダイエット食品まとめ「食材糖質チェックリスト」500品目以上
ユリ根は糖質制限向きではない?
野菜は全般的に糖質制限向きの食材と言われますが何事にも例外はあるもの。そんな例外が野菜の場合はユリ根。お世辞にも少ないとは言えない糖質量は糖質制限中の摂取がためらわれるものです。
最近は様々なレシピがネットに掲載されており、マイナー感も徐々に薄れてきたわけですが、残念なことに食べ過ぎは糖質過多のもと。
マイナーなだけに糖質の量に気が回らず、ついつい食べ過ぎてしまった、なんて事故が起きかねない野菜でもあります。今まで知らなかった方はユリ根は糖質の多い野菜と記憶しておくといいでしょう。
ユリ根の糖質はどれくらい?
とはいえ、ユリ根の具体的な糖質量が分からなければ記憶もしにくいと思います。まずユリ根100gの栄養表を見てみると炭水化物が28.7g、食物繊維が6.0g含まれていることが分かります。
これを糖質をもとめるための式「炭水化物-食物繊維」に当てはめるとユリ根の糖質量が22.7gと計算できます。ユリ根1個当たりの重さは80から90gですので、ほぼ20gの糖質を摂取すると考えておけば覚えやすいでしょう。
ちなみに、茶わん蒸しなどに入っている欠片は1つで3gほど。糖質にすると1gあるかないかですね。
ユリ根は野菜の中で糖質が多い?少ない?
ワーストの方になりますが、ユリ根は野菜の中でも糖質がトップクラス。ユリ根より糖質の高い野菜は24.2gのくわい、37.8gの乾燥したかんぴょうくらいのものです。
キャベツやレタスはもちろん、トマトもナスもピーマンも。糖質の多いとされるたまねぎやニンジンもユリ根と比べれば糖質半分以下です。これは他の野菜が低すぎるのもありますが、単純にユリ根が高すぎるのが大きな原因。やはり食べ過ぎには注意が必要でしょう。
ユリ根を口にする場合は、何かしらの方法で摂取量を減らすことが必須。ユリ根中心の料理を毎日のように食すのは難しいかもしれません。
ユリ根のカロリーは?
ユリ根のカロリーは100gあたり125kcalです。野菜で100kcal超えはなかなかに珍しいですね。同じく糖質量の多いにんにくや乾燥かんぴょうなども100kcalを超えており、やはり糖質の高い食品はカロリーも高めなのだなと感じさせてくれます。
もちろん、中には糖質とカロリーの量が比例しない野菜も存在はします。ちなみに、ユリ根100gのカロリー量はプリン、めんたいこ100gの糖質量を同じだそうです。
商品によって異なるのでしょうがプリン100gと同じと言われると、かなりのカロリー量に思えてきます。糖質のことも含めて過剰摂取に注意しましょう。
ユリ根の主要成分
ユリ根100gには28.7gもの炭水化物が含まれているため、これが主要成分と言ってもいいかもしれません。炭水化物はご存知のように体内でエネルギーへと変換されます。
健康効果の高い栄養としてはカリウムが豊富ですね。その含有量は数ある野菜の中でもトップクラスと言われており、なんと100gに対して690mgも含んでいます。カリウムの効果と言えば体内にある余分な塩分の排出。もう少し分かりやすく言えば高血圧の対策やむくみの改善です。
同時に筋肉の収縮をスムーズにする効果があるため、スポーツを頻繁に行う人にもおすすめ。ミネラル類は不足している人が多いと言われるので積極的に摂取したいところです。
また、先ほど言ったように食物繊維が6.0gも含まれています。食物繊維は便秘解消で有名な第六の栄養素。体内で腸を刺激して便をスムーズに排出してくれるのです。便秘が長くなると、それだけダイエット失敗に近づきますので、早めに解消することが大切です。
ユリ根の簡単糖質制限レシピ
他にはない味わいのためにユリ根を口にしたい。でも糖質制限に失敗したくない。そんなジレンマを抱える方のために、上手にユリ根を摂取できる簡単糖質制限レシピをひとつ紹介しましょう。
ユリ根とセロリ炒め
ユリ根だけだと糖質摂取量が多くなるのならば、セロリなど糖質の低い食品と合わせてやればいいのです。用意するのはユリ根とセロリ、それに鶏ガラスープの素と塩、油です。
まずはユリ根の鱗片をはがし、よく洗っておきましょう。次にセロリを食べやすいサイズにカット。フライパンに水を入れて、沸騰したらユリ根を入れて茹でます。
40秒ほどしたらセロリも投入して20から30秒ほど茹で、ザルにあげましょう。それからフライパンに油をひき、先ほどあげた材料と調味料を加えて炒めたら完成。
コツはセロリの量を多めにしてユリ根を抑えめにすることです。
まとめ
まだまだマイナーなところがあるため、ユリ根の糖質について知らなかった方も多いでしょう。しかし、これを読んだからには、もうユリ根の糖質で困ることはありません。自分なりに摂取量をセーブしつつ、糖質制限成功を目指しましょう。
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