2016/10/25更新
皮下脂肪が減らない!?糖質制限ダイエットは内臓脂肪から減らす
現代人は糖質を摂り過ぎていると言われているため、糖質制限ダイエットに取り組むとみるみる効果が現れる場合があります。もちろん個人差がありますが、1週間で3㎏以上落とせる場合もあるようです。
でも、しばらく糖質制限を続けていると、ある時期から停滞期に入り、気になるぜい肉が落ちないというケースも。これはどういうことなのでしょうか?ここでは、脂肪の種類やダイエットが効く順番から、ダイエット停滞期の謎を探っていきましょう。
体脂肪の種類と性質を知ろう!
ダイエット中の人にダイエットに取り組む目的を聞いてみると、ほとんどの人が「体脂肪を減らしたい」「ぜい肉を落としたい」と答えるでしょう。でも、体脂肪やぜい肉に種類があることを意識している人は少ないのではないでしょうか。
皮下脂肪と内臓脂肪の違いとは?
体脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に大きく分けられます。いずれもエネルギーを貯蔵しておく役割がありますが、異なる性質があります。それぞれの特徴をチェックしましょう。
皮下脂肪
- 長期的にエネルギーを蓄える
- 摂取カロリーと消費カロリーのバランスにゆっくり対応する
- 体温を保つ
- クッションのように外部からの衝撃をやわらげる
- 太もも、お尻、腰まわりの皮膚の下に付く
内臓脂肪
- 一時的にエネルギーを蓄える
- 摂取カロリーと消費カロリーのバランスに速やかに対応する
- 内臓を正しい位置に保つ
- クッションのように外部からの衝撃をやわらげる
- 内臓周辺にある腸間膜(ちょうかんまく)に付く
内臓脂肪はカロリーの摂取・消費バランスの変化に対する反応が速く、食べ過ぎると溜まりやすい一方、代謝スピードも速いため、ダイエットの効果が現れやすいと言われています。
男性はりんご型・女性は洋ナシ型
体脂肪の付き方には男女差があり、男性は内臓脂肪が付きやすく、女性は皮下脂肪が付きやすいという傾向があります。
ちなみに、内臓脂肪型の肥満はお腹がポッコリ突き出る体型になることから「りんご型」、皮下脂肪型の肥満は下半身を中心に太るため「洋ナシ型」と呼ばれています。
脂肪が落ちる順番は「内臓脂肪→皮下脂肪」
体脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪という性質の異なる種類があり、脂肪の付き方や代謝スピードにも違いがある、ということは、ダイエット中の脂肪の落ち方も変わってくるというわけです。
つまり、ダイエットで最初に落ちるのは代謝の速い内臓脂肪で、皮下脂肪はその後にゆっくりと減っていくのです。糖質制限ダイエットをしていて、途中まで体重が順調に減ったのに、「太もものぜい肉が落ちない」「お尻がなかなか引き締まらない」という状況は、体脂肪の性質の違いからくるものかもしれません。
お腹やお尻の脂肪が落ちるのは最後?
また、体脂肪は悪者扱いされがちですが、体を守るためにある程度は必要です。そのため、お腹やお尻、胸などの脂肪がある程度が必要な部位から先に付き、二の腕やふくらはぎなどは後から付くと言われています。痩せる順番はこの逆、以下のような順番となります。
- 手足の先
- 腕
- ふくらはぎ
- 肩
- 二の腕
- 太もも
- 胸・顔
- お腹
- お尻
この順番からすると、多くの人が痩せたがっているお腹やお尻の皮下脂肪は最後に落ちるということになります。
停滞を感じたら有酸素運動や筋トレをプラス!
このように、脂肪の種類や性質を知ると、ダイエットの停滞期の理由が理解しやすいのではないでしょうか。糖質制限ダイエットを始めてすぐに体重が減るのは、外からは見えない内臓脂肪が減少しているためです。
そして、ある程度内臓脂肪が落ちると、反応の遅い皮下脂肪にバトンタッチするのですが、スピード感が違うため「停滞してしまった」「急に体重が落ちなくなった」と焦りにつながります。
皮下脂肪を落とすには根気が要ることを理解しておけば、気長にダイエットに取り組むことができます。糖質制限に加えて有酸素運動や筋トレなどをプラスし、代謝しやすい体を作ると皮下脂肪の代謝を高めやすくなりますよ。
参考:糖質制限と運動でダイエットが急加速!おすすめ運動10コと注意点3つ
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